キリンとキリン

なんかよくわからない

上手くいかないことがリアル

こんにちは。

キリンとキリンです。

 

私は有安さんの「嘘」というテーマでもう一つ思うことがあったんです。

(私は有安さんか嘘つきだと思ってはいないです)

 それは「嘘」というのは事実ではないということ。しかし写真って事実しか写らない。

 

一部の方々に嘘つきといわれている有安さんが写真に向かっている。そう考えるとなんか面白いなって。

 

有安杏果さんは日本大学芸術学部写真学科を2017年3月に卒業している。元々写真に興味もあったようなので、ももクロに在籍しながら大学にも通学していたようだ。あの忙しい期間に一つも単位落とさずに卒業って凄いことだ。そりゃ家族やメンバーの理解と協力もあるけど、まずは自分の努力はきちんと評価されるべきだ。やたら謙遜ばかり求めると自己肯定が薄くなり自信がつかなくなる。

 

この美術方面に携わると必ず関わってくるのが「自分自身の本質」があって、自分が何を作りたいのか何が作れるのか私は何なのかと向き合わなくてはならない。そうなると比較的自分の影の部分にエネルギーのようなものを感じることが多い。例えばコンプレックスとかは強烈に意識している部分なので常にエネルギーが渦巻いている。

 

しかしそのネガティブにも感じる部分だってその人らしさではある。光と影の二つで考えるより、比率で考えたら見方も違う。短気ととるか行動力ががるととるか。おっとりしているととるか気が長いととるか。

 

そんな内なる価値観が写したいと思うものにその人の今が反映されていると思う。そう、写真にはあるものしか写らない。その時見えていなくてもあるものしか写らない。そこにあるのは事実。そしてそのいいな!と思って瞬間シャッターを押している価値観がその人である。

 

人の目ではなく自分自身の価値観で撮るというのは今まで人に求められている事を表現している有安さんには新鮮な世界だったのではないかな?と思ってしまう。

 

そんな有安さんの写真を見て思うこと。それは人それぞれの感覚なので100%同意見になることはない。ある人が有安さんの写真を見て「こんな雑草撮って」と言っていた人がいる。それは批判すべき意見なのではなくその人には雑草に見えるということ。それはその人の本当だ。有安さんがいいなと思った道に咲く花。いいなと思った瞬間を撮った気持ち。そこには事実しかない。写真がそこにあるというのは有安さんの本当しかない。

 

私個人的に有安さんがズバ抜けたセンスや技巧的な写真を撮っているとは思っていないんです。現段階では。コンクールやベテラン好みというか、普通の24歳くらいの女の子の視点だと思っている。ちょっと夢見がちなロマンチストで、それでいて才能に憧れていてアレやコレやと真似してみてる。自分のいいと思うものが他人に共感してもらえるのか心配で、でも不安を押し殺すようにポジティブでいよう!という今の自分の心境が写真から滲み出ていて好きなんだよね。上手くいかないもがきが生々しい24歳でいい。

 

私のツボは世間ズレしてるから有安さんも嬉しくないだろうけど、有安さんの写真が「裸」を連想させてくれる。